ストレスはため込まない
トイプードルは華奢な外見に反して丈夫な犬種ですが、
反面、性格的には気位が高く我慢強いところがあるため、
ストレスをため込みやすいという特徴があります。ストレ
スをため込むと体調を崩し、しいては病気を発症するこ
とにもなりかねないので、日ごろからストレスを発散させ
るように心がけたいものです
また、その体の特徴や体質によってかかりやすい病気
がいくつか上げられます。
外耳炎
耳が蒸れて外耳道に耳あかがたまり炎症を起こします。
原因としては耳ダニ、真菌や細菌の感染、皮膚病、アレ
ルギーやホルモン異常、そのほか水やシャンプーの浸入
などがあげられる。症状は悪臭がし、犬はひんぱんに耳
をかいたり、耳をふるようなしぐさをする。予防としては、
毎日耳の中のにおいや耳あかをチェックする。1週間に
1回は耳の手入れをする。シャンプー後は耳の中の水
気を拭き取り、よく乾かす。
皮膚病
皮膚病には急性湿性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、食
事アレルギー性皮膚炎などがあり不衛生、ノミやダニ、
カビ、ドッグフードが合わないことなどが原因となる。特
に梅雨時はノミが増殖し、皮膚病を患いやすくなる日ご
ろからブラッシングをこまめにし、清潔を保つことが大切。
肥満
トイプードルは肥満になりやすい犬種で、太ると椎間板
ヘルニアや関節炎、心臓病、糖尿病などを引き起こす原
因となる。また、太りすぎるとトイプードル自慢のスマート
なボディラインが台無しになってしまう。適度な運動と食
事は腹八分目を心掛けよう。おやつ類もむやみにあげな
いこと。
椎間板ヘルニア
背骨にある椎骨と椎骨の間のクッション的役割をしてい
る椎間板がつぶれて、中の髄核が外にはみ出した状態
をヘルニアといい、このはみ出した髄核が脊髄を圧迫す
ることでさまざまな神経障害を引き起こす。病気の原因
としては肥満や過激な運動、高いところからのジャンプな
ども脊椎を傷める要因となりやすい。症状は腰のふらつ
き、歩き方の異変、マヒ、失禁、運動障害などがある。初
期段階では背中に痛みがあるため触ると嫌がる。
副腎皮質機能亢進症
ホルモンのバランスが崩れることにより起こる皮膚炎で、
ほかの皮膚炎と異なり、かゆみがないのが特徴。おもな
症状としては胴体を中心に左右対称に脱毛しその部分
の皮膚が薄くなったり、乾燥したりする。そのほか大量に
水を飲む、尿の量が増える、過食になるなどの症状が出
る。
涙腺炎
涙がとめどなくあふれ出る。原因は涙を流すための目
と鼻を結ぶ管がせまいかまたは詰まったために起こる。
先天的なものと結膜炎や鼻炎などによって場合もある。
症状がでたらすぐに獣医師の診断を受けること。流れる
涙で目頭の被毛が茶色に変色するので、こまめに涙を
拭き取ったり、目に毛が入らないようにするなど気を配る。
白内障
水晶体が白く濁ることで、光が眼底に通りにくくなり、濁
りの進行に伴って視力が低下していく。症状としてはよろ
けてぶつかったり、投げたボールを見失ったりする。糖尿
病、ケガ、ホルモン異状、中毒などが原因とされるが、ほ
とんどが老化からくるものと考えられる。
気管虚脱
気管がつぶれ、せきが出て呼吸困難になる。原因とし
ては遺伝や老化、肥満が考えられているが、はっきりし
ない。症状は、慢性的にせきが出るようになり、激しい
運動を嫌がるようになる。特に運動後や興奮した後は、
せきや呼吸困難の発作を起こしやすく、ガーガー、ゲー
ゲーという特徴的なせきをする。
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