2008年5月14日水曜日

問題行動の対処法

飛びつく
トイプードルは特にお茶目で、愛情表現や喜びを表
現するときに元気よく飛びつくことがありますが、犬は、
相手に対して優位性を示すために飛びつくこともありま
す。いずれにしても、他人に飛びついてふくを汚したり、
犬嫌いの人や子供に飛びついて嫌な思いやケガをさ
せないようにしつけましょう。
   対処法
 飛びつこうとしたら、抵抗しないで犬の行動を完全無
視。話しかけず、目線も合わせない。犬に背を向けて
もよい。あきらめるまで時間はかかるが、根気よく待ち、
飛びつかなくなったら、スワレをさせて、なでてほめて
あげる。飛びつかなくても人が相手をしてくれることを
教える。

   うるさく吠える
 吠え癖には、おもに次のパターンがあります。
①訪問者や他人対して攻撃的に吠える
②不満や要求があると吠えて訴える、
③臆病で、神経過敏になって吠える、
④特定の人・ 状況になって吠えるなどです。
①、②は自分が家族のリーダーだと思っていたり、
自己主張をしていることが考えられるので、厳しい
しつけのし直しが必要です。
対処法
どんなときに吠えるかを観察し、しつけをし直しそ
う。基本的には吠えても黙って無視し、吠えても誰も
反応しないことをわからせる。犬と遊んだり、食事を
与えるときは、必ず吠えていないときにすること。来
客に吠えているときは、来客にも無視してもらう様に
頼んでおく。また、吠えたときに、なにか大きな音の
するものを、犬に直接当たらないように投げてやめさ
せます。読み終わった週刊誌などを手近なところに
置いておき、投げつけるのも一つの方法です。この
とき飼い主が投げたことを感ずかれないようにします。
間接的に犬に不快感を与え、天罰が下ったかのよう
にできればベスト。吠えると嫌なことが起こると思わ
せるようにすると、犬は、自らその行動をやめようと
します。

子供に吠える
特定の人や状況に遭遇すると吠える場合は、以前に
いやな印象が記憶に残っているためと考えられます。
子供が苦手の犬は結構います。それは、子供のしぐさ
や態度、声に関係があります。子供が犬を見つけたとき、
大声で騒いだり、犬にまっすぐ近づいてきたり、走りよっ
てきたりするでしょう。そして、取り囲んで、われ先にと
頭をなでようとします。これは人間の子供たちにとって
自然な行動かもしれませんが、犬はそう感じません。
犬にとって、それらは威嚇や攻撃をされているのと同じ
ことなのです。ですから、犬はびっくりして、逃げようと
したり、近づかせないようなサインを出します。吠えま
くるというのは、過剰な恐怖のあらわれです。
 子犬のころに、人間の子供によく慣らしておくことも
大切ですが、子供には犬へのあいさつの仕方を教え
てあげましょう。
※ 犬へのあいさつ
まず、飼い主になでてもいいか聞く。飼い主の許可
がでたら、犬に対してカーブを描きながらゆっくりと近
づく。このとき犬の目をじっと見ない。そしてそっと手を
出してにおいをかがせ、その手で首から胸あたりをな
でる。犬の頭は触らないこと。

   かみ癖
かみ癖は、子犬の頃じゃれて軽くかんでくる「あまが
み」を放っておくとつきます。子犬のうちにやめさせな
いと、自分の力を示すために本気でかむようになりま
す。
   対処法
かみ癖は、自分が強いと思っているために起こる。
その自信を崩し、飼い主のほうが強いことを教える。
子犬がかんできたら仰向けにし、のどのほうからマ
ズル(口吻部)を押さえ込む。子犬のうちからホール
ドスチールやタッチングを十分に施しておくことが大
切です。

   留守中に室内を荒らす
 飼い主とべったりの生活で、依存心が強くなると留
守番をさせられたとき、寂しさと不安から物を壊した
り、かじったりすることがあります。
   対処法
 破損行為をしたあとで叱っても効果はない。留守に
するときは、さりげなく家を出て、いつの間にか戻って
くる状態にする。「行ってきます」「お利口にお留守番
しててね」「ただいま」というような言葉をかけるのは、
飼い主の不在を強調させるのでやめてください。出か
ける前、帰ってきた後は、しばらく犬を無視します。
はじめは10分程度の留守にし、外出時間を徐々に
長くしていく。また、外出するときは犬をハウスに入れ
る習慣をつけておくとよい。

   自分のフンを食べる
飼い主との接触が少ない、自分が隔離されている
と感じる、好奇心や栄養不足、注目してもらいたい、
フンにドッグフードのにおいが残っていたからといった
ときなどに自分のフンを食べることがあります。フンに
は寄生虫の卵や伝染病の菌などが入っていることも
あるので、やめさせましょう。
対処法
 排便したらフンはすぐに片づけ、食べるチャンスを
与えないようにする。ドッグフードの種類を変えると
あっさり解決することもある。

権勢症候群(アルファー症候群)
犬が家族のリーダーだと認識してしまい、飼い主の
命令に一切従わず、さまざまな問題行動を起こしてし
まう症状を「権勢症候群」といいます。要求が受け入
れられないと吠えたり威嚇したりするようになり、症状
が進むと本気でかみつく事もあります。犬もかなりの
ストレスを受けるので、早く対処することが必要です。
対処法
 飼い主が犬にリーダーとして対応していくことに尽
きる。飼い主がリーダーシップをとるしつけのし直しを
行うこと。ときには犬の要求に応えず無視することも
必要になってくる。どうしても飼い主の手に負えない
場合は、ケガをする恐れもあるので、プロのトレーナー
に相談をしてください。ただし、プロのトレーナーにし
つけのし直しを頼むのはよいが、頼んだからもう安
心と何もしないのは間違い。飼い主も同時に犬の
扱い方、接し方を学び、同じように接すること。それ
ができないとリーダーにはなれません。

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