老化の始まり
犬は14~16歳で寿命を迎えます。トイプードルの平均
寿命もそれぐらいです。8歳頃から徐々に老化が始ま
ります。老化の進行には個体差がありますが、年老い
ても充実した毎日が過ごせるように、飼い主はこれまで
以上に愛犬の健康と生活にきを配る必要があります。
老犬の食事
犬もとしをとると、徐々に内臓機能が落ちてきます。高
たんぱく低カロリーでやわらかく消化の良い食事へと
移行して行きましょう。
食事は、老犬用のドッグフードが便利です。手作りの場合
は、脂肪分は少なめに、硬いものは細かくして与えます。
歯が弱ってきたり、抜けてきたらドライフードは、犬用ミル
クやお湯でふやかしてから与えましょう。食欲が落ち、一
回の量も少なくなるので回数を増やすなどの工夫が必要
です。ただし、カロリーはきちんとコントロールして、肥満
にならないように注意してください。
老犬の病気と健康管理
消化機能、循環機能の低下とともに感染症などに対する
抵抗力が落ちてきます。8年を過ぎたら年1回、12年を
過ぎたら半年毎に健康診断を行うことをお勧めします。
また、急に元気がなくなったり、食欲が落ちたりしたら病
気を疑ってみること、とにかく、一度獣医師の診察を受け
ましょう。仮に異常が発見されたとしても、早めの治療に
より回復することができます。
老犬のかかりやすい病気は、白内障、肝機能障害、糖尿
病、心臓病、癌などがあります。
また、寂しい思いをさせないための心のケアも必要です。
抱っこして散歩をしたり、よく話しかけたりしてあげましょう。
老犬は体調を維持することが一番です。運動は大切です
が、体力を消耗しない程度にとどめましょう。散歩は、犬の
動きにあわせ、ゆっくり歩いてあげましょう。嫌がるようなら
無理に連れ出さないで下さい。特に夏や冬は、犬の体調を
見ながら適度に行いましょう。
皮膚病にもかかりやすくなる為、皮膚の新陳代謝を少しで
も維持するために、ブラッシングとコーミングは今までどお
り欠かさず行いましょう。シャンプーも夏なら月2回、冬でも
月に1回は行いましょう。また、やわらかい食事が多くなる
ため、歯石もすきやすくなります。歯周病を防ぐためにも、
まめに歯石の除去を行いましょう。耳掃除の回数も増やし
てあげましょう。ただし、相手は老犬ですから、やさしく、ゆ
っくり接してあげてください。
ハウス
老犬になると、自分の寝場所が一番居心地良い場所に
なります。ハウスは常に清潔に保ち、いつでもゆっくり休
めるようにしておきましょう。夏と冬は体調を崩しやすくな
るので、いつも快適に過ごせるように温度管理などに気
を配りましょう。
犬の老化現象
・ 耳が遠くなる
・ 目の水晶体が濁り、灰色がかってくる。
・ 目やに、耳垢がつきやすくなる。
・ 歯石がたまりやすく、口臭がきつくなってくる。
・ 被毛につやがなくなり、薄くなる。
・ 口や耳の周りの被毛が白っぽくなる。
・ 筋肉が衰え、体つきが弱々しくなる。
・ 動作が鈍くなる。
・ 寝ていることが多い。
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