新生児期(誕生~30日)体重100g~800g
子犬の世話は、母犬が行いますが、初産の場合、まれに
母犬が面倒を見ようとしなかったり、パニックに陥ってしま
う事があります。あるいは、多産のため母犬の疲労度が
高い場合もあります。このような場合は、飼い主の介助が
必要です。新生児は、免疫抗体の含まれた母乳で育てる
のが一番ですが上記のような場合や、虚弱で母乳にあり
つけない子には、人工哺乳で栄養を補ってやります。
子犬は生後3週間頃までは、自力で排泄することができま
せん。母犬がおしりを舐めて刺激を与えて排泄を促します
が、母犬が行わない時は、飼い主が代りに行います。
哺乳後、お湯で温めたガーゼなどでおしりを軽くたたいて
刺激を与えて、排泄を促します。その後はきれいに拭き取
ってあげます。自力で排泄できるようになった頃から、離乳
食を始めます。子犬用ミルクに幼犬用のフードを少量加え、
液状からかゆ状に、それからやわらかめの子犬用フードへ
と徐々の変えて行きます。この時期はシャンプーも被毛の
手入れも必要ありません。ただし、冬季は保温してやります。
幼年期(30日~90日)体重500g~2kg
離乳が終わり、目覚ましく成長する時期です。生後50日頃
から元気に走り回ったり、飛び跳ねたりします。トイレやハ
ウス、食事など基本的なしつけはこの頃から始めよう。
また、この頃は社会化期といい、環境に興味を持ち、順応
性が高い時期です。良い性格に育て上げるためにも、人や
環境などさまざまなものに慣らして行きましょう。
社会化期に慣らしておきたいこと
・ 掃除機、テレビ、ドライヤー等、音の出るものは、まず、
音を出さずに慣れさせよう。
・ 首輪とリードを付けて歩く練習をしよう。
・ 体のどこをさわられても平気なように少しずつ慣れさ
せましょう。体をなでながら手足の先までなでるよう
にして、爪の間や肉球までさわってみましょう。また、
耳たぶやおなかをやさしくマッサージしてあげまし
ょう。やさしく話しかけながらやってあげることを忘
れずに。
・ 名前を呼ばれたらこちらを注目する(アイコンタクト)練
習も始めましょう。
生後30日を過ぎた頃から、離乳食から子犬用のフードに
変えて行きます。ただしいきなり噛み応えのある物に変え
ると、おなかを壊したりするので、徐々に硬いフードの割合
を増やしていくようにします。成長中の子犬には高カロリー
で、高たんぱく、カルシウムもたくさん必要とします。
それには、栄養バランスのとれた子犬(成長期)用のドッグ
フードがお勧めです。新鮮な水と一緒に与えてください。
牛乳は、子犬には刺激が強く、お腹を壊す恐れがあるので
犬用のミルクを与えてください。一回の食事の量は少なめ
にして回数を多く(1日4~6回)与えます。食べ具合や便の
様子を観察して、量を調節してください。
子犬はこの時期になっても良く寝ます。寝ることは大事な
ことです。じゃまはしないようにしましょう。
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