2008年5月19日月曜日

季節ごとの健康管理

愛犬が1年を通して健康で快適に過ごすために、夏
の暑さ対策、冬の寒さ対策など、季節ごとのケアが必
要です。特に子犬と老犬は注意してください。また、
ノミやダニの対策や、蚊の媒介によってかかるフィラリ
ア症の予防も季節と密接な関係があります。定期的な
健康診断と年間の病気予防スケジュールを立てましょ
う。

春(3~5月)
3月は寒暖の差が激しいので、かぜをひかせないよ
うに室温に注意しましょう。4月ごろからノミやダニなど
の寄生虫の予防対策をしっかり行う。
ポイント
4月に狂犬病予防注射を必ず受ける。
5月ごろから月1回フィラリア症の予防薬を服用する。
梅雨前にハウスの大掃除をしてノミやダニの繁殖を最
小限にくい止める。
皮膚病、外耳炎に注意する。

夏(6~8月)
梅雨時は細菌が繁殖しやすいので、トイレや食器は清
潔にし、食べ残しはすぐに処分する。水もまめに交換す
る。皮膚病も発生しやすいので、シャンプーやブラッシ
ングを怠りなく行う。
日射病、熱中症防止のため散歩は朝晩の涼しい時間
に行う。食欲が減退したら、少量でも栄養価の高いもの
を与える。室内の低い場所にいる犬にとって、冷房が強
過ぎることがあるので、温度管理に注意すること。
ポイント
食中毒、ノミの繁殖に注意
犬の年齢、体調に合わせた冷房を
散歩は涼しい時間帯に

秋(9~11月)
暑い夏が去り、食欲も回復してくる時期。しっかり食べ
させ、十分な運動をさせて、冬に向けて体力を付けさせ
る。ただし、トイプードルは太りやすいので与えすぎに気
をつける。フィラリア症の予防薬とノミの駆除は秋の終わ
りまで続ける。晩秋になり冷え込んでくると、ウイルス性
呼吸器感染症が多発するので注意。冬毛へかわる換毛
期なので、ブラッシングは念入りに行う。
ポイント
冬に備え散歩や運動で体力増強
フィラリア症、ノミ予防は継続する
太りやすいので食事の与え方に注意
換毛期なのでグルーミングをまめに

冬(12~2月)
空気が乾燥してウイルスに感染しやすいので、かぜに
は十分気をつけましょう。体力が落ち手いるときは、栄養
価の高い食事をふだんより少し多めに与えましょう。シャ
ンプーや雨で体が濡れたら、しっかり乾かすこと。運動不
足にならないように、寒くても散歩に行く。暖房器具によ
る低温やけどや感電事故に注意しよう。
ポイント
天気のよい日には日光浴を
シャンプーは暖かい日中に行い、短時間に完全に乾かす
せき、発熱、鼻水などかぜの症状をチェックする
寒くても散歩に行く

病気予防の年間スケジュール
毎年4月   :狂犬病予防接種
飼い主の義務で必ず受けなくてはならない。
毎年5~11月:フィラリア症予防
フィラリアは蚊が媒介する病気。月1回の飲み薬で予防
するのが一般的。蚊の発生時期は地域によって違うの
で、動物病院に相談を。

毎年4~11月:ノミ、ダニの駆除
被毛の間や犬が座っていたところなどに、黒い小さな点
々があったら、それはノミのフン。
犬にノミがいる証拠で、人間にもうつる。ダニは肉眼で
見えるのと見えないものがいるが、犬が頻繁に体をかい
ていたらダニがいる可能性が高い。駆除の方法はいくつ
かあるので、動物病院で相談を。
● 飲み薬
月に1回の服用で、ノミの卵、幼虫の発育を阻害し、ノミ
の再発生を防ぐ。フィラリア症予防薬と一緒になっている
ものもある。
● ノミ取りシャンプー
刺激が強いものもあるので使用方法を守る。殺虫効果
は長続きしない。
● 滴下型
液体の薬を背中の皮膚に垂らし、駆除。効果は1~2
ヶ月持続し、安全性が高い。
● スプレー式
ノミやダニの中枢神経に作用して殺虫。即効性がある。
年1回    :混合ワクチン接種狂犬病予防接種と違
い任意ですが、死に至る感染症を予防するために必ず
受けましょう。

0 件のコメント: